2010ハムフェアでゲットしたTS-670(10W)です。7、21、28、50メガバンド搭載です。残念ながら入手した個体にはオプションのGCー10ユニット(ジェネラルカバレッジ)は装着されていませんでした。
でもハムバンド用のVCOでロック可能な範囲が受信できるように改造できます。GCユニットが装着されると、装着されたことを本体が認識するように、こんな感じでGC−10に接続するはずの2PIN端子に取り付け。ダイオードは、1S1588などのガラスダイオードでOKです。
これで「プチ・ジェネカバ」仕様になります。これで、6.600Mhz〜7.999Mhz、21Mhz〜29.999Mhz受信可能です。50Mhz帯は変化なしです。これで、コンデションチェックにCB無線帯が受信できます。
しかし、このままでは24MHz帯が送信できません。ネットで調べると
原理: TS670は、6.6MHz〜8MHz、21MHz〜30MHz間は、
送信系の回路が共通で使用できるはずであるが、ハムバンド以外は、
PTTを押しても、送信モードにならない。
これを調べましたところ、CONTROLUNITのIC20の19番PINのP61が
HIGHにならず、Q42がONしないためとわかりました。
対策方法:
そこで、PTTが押されたときにQ42のコレクタがLOWになるように、
PTTの出力を使って、強制的にQ42の出力をLOWレベルとします。
回路図では、CONTROLUNIT基板上のコネクタB−1のSS端子と
Q42のコレクタ間をダイオードで接続します。
ダイオードの極性はQ42のコレクタ側がアノードで、SS端子側が
カソードです。
改造方法:
1. 上ブタをはずす(ネジ8本)
2. IF UNITを持ち上げる(ネジ2本)
3. 内部のCONTROL UNITをはずす(ネジ8本)
注:コネクタ類は1本もはずさずに作業はできますが多少やりにくいです。
4. コネクタBのSS端子(茶リード側)は、正面から見て右端手前にあります。
5. Q42は、基盤左側手前にあります。Q42のシルクは良く見えませんので、
Q42のコレクタとの交点として、R176(4.7K)とR177(680)があります。
6. SS端子側にダイオードのカソード側を接続します。
7. Q42のコレクタにダイオードのアノード側を接続します。
もちろんこの間は10cm以上ありますのでビニール電線を使います。
8. ダイオードは、1S1588/1S1587/1S1555/1S953/1S954/
1S955/1SS119/1SS120/などのガラスダイオードでOKです。
もちろん電源整流用などのモールドタイプでもOKです。
との、事ですので下記の緑の線が送信解除です。
説明分を読めばOKだと思います。
ダイオードはこちら側にしました。熱収縮チューブかぶせました。
これで、7MHz拡張、24MHz帯送信可能です。しかし、ハムバンド以外もVCOロック範囲すべて送信できてしまいますので注意してください。
そうそう、FMユニットは装着してましたがAMフィルターが未装着、そこで!!!
TS-570から外してあった2.4KHZフィルタYK-88Sを分解改造してみることにしました。分解してみると下記と同じ構造のようでした。4個のクリスタルで2.4KHzですので両側の2個を取っ払えば倍の約6Khzと予想し実験してみたところGOODでした!。(画像撮り忘れました。。。)
オプションのAMフィルターは高値ですし、フィルター無しの場合は抵抗で繋いであるだけなおで帯域幅は100KHz、BC帯の放送を聴くなら良いがCB無線や28MHzAM受信する場合は使い物になりませんでした。
次にAM送信改造です。取り説に、10Hz表示のやり方が記載されてるそうですが、
その時カットするD55の隣にある、D54をカットすれば50MHz帯異以外モAM送信が可能になりました。けど、この変調じゃ。。。基盤入れなきゃね!
フロントパネル外して、上下ケースも外し細かい部品も外し洗剤付けて洗ったところ綺麗になりました。故障原因のリレー接触不良ですが密閉式のリレーに交換済みで受信感度の低下はありませんでした。メモリーは80CHとあり快適です。皆さん大切に使いましょう!