皆さん、ご存知のとおりZ750GPのインジェクションはトラックの無線の影響を受け誤作動するそうです。何気なく自分のGPのコンピューターを見てみると後期タイプだと思っていたのですが前期タイプでした。そこで、後期タイプはどんな対策がされているのか興味が湧きヤーフでゲットしました。沖縄から発送されてきたコンピューターは錆だらけでした。
今、使っているコンピューターを外し、後期タイプを装着、イグニッションON!
燃料ポンプ回らず、もちろんエンジン始動せず。。。
う〜ん、復活するかな〜
部品番号が
21175−1005 前期
21175−1006 後期
に、なります。
ボンドを剥がし、やっと開けられました。中は、水没の痕も無く基盤は綺麗でした。
中は、振動対策でコンデンサー類がボンド漬けされてます。コンデンサーは劣化しますのでオール交換したいがこれでは・・・。今回は見送ることに。部品面から見た限りでは前期タイプと部品構成の違いは無いようです。
背面にはダイオードが追加されて、空中配線が。何らかの対策が取られたようです。これで、電波の回り込みに効果あるのか疑問です。
そこで、不具合対策で再半田です。下の画像が半田部分に発生する輪切れ不具合です。半田の薄い部分に輪の状態で亀裂が入り 最終的には電気的に断線してしまうのである。 冷熱サイクルが繰り返し発生する場合に 輪切れは発生しますね。ましてや沖縄来たコンピューター、気温差は大きかったでしょう。できれば、古い半田はすべて吸い取り、新しい半田を使いたいです。半田打ち直し後は、アルコールスプレーして半田面を綺麗にしました。
IC部分は半田の間隔が狭いので、半田打ち直した後は、良く見直してください。私も、一箇所NGでエンジン始動しませんでした。
下の画像のEMIですがノイズ対策ですね。前期、後期どちらも付いています。これを、コンピューターからイグニッションに行っている配線全部に入れてくれれば電波の回り込み無いと思うのですが。強力な電波を出すトラックのメーカーは試作車に無線機積んで自分のコンピューターの回りこみ対策するそうです。
1回目は始動NG、再度半田面確認修正したところ、燃料ポンプ始動、セル1発でエンジン始動しました!。暖気運転時は2000回転、温まると1000回転で安定します。先日100kmほど走って来ましたが快調でした。エンストや急な吹け上がりも無く良好です。
ついでに、今まで使っていた前期コンピューターも半田打ち直ししたところ、暖気運転時の回転が5〜6000まで上がる→アクセルあおると下がる、という症状はなくなりました。やはり、屋外保管のバイクは寒暖の差がありますので半田不良に成りやすいですね。
電波回り込み実験
せっかく、前期、後期のコンピューターが揃ったので電波回り込み実験を行いました。トラックのCB無線は27MHzです。それに近い28MHz、出力50Wの電波を画像の位置から発射してみました。マイクに向かって
「あ〜っ、あ〜っ。」
と、声を出したところ、声にあわせてGPのタコメーターはアイドリング状態なのに3000回転ほどまで上昇しました。コンピューターの蓋をした状態、外した状態、共に回転は上昇しました。
前期、後期の差は無く共に上昇しました。。。 これじゃ、高速道路で大きなアンテナを装着したトラックを見つけたら離れた方が良いですね。気合の入っているCBとラッカーは放送局波の出力ですから〜。
今度は、回り込み対策実験してみたいですね。アクセルのセンサーラインナなどにフェライトコアかませれば・・・